はじめまして、初めてコラムを綴らせていただきます。総合政策学部国際政策学科2年の横山菜乃です。
今回はBFCの軸となる活動である国際理解教育を含めて、教育についてお話したいと思います。
ふと小学校から大学2年生までの自分の学校生活を振り返ると、楽しい記憶がたくさん蘇ってきます。ほぼ欠席せず、遅刻せず、授業中寝たこともなく、勉強も遊びもしっかり充実した小学生、とても変わった学校に通って世界の広さを初めて知り、大きく自分を変えてくれた中高では、勉強があまり好きではなかったのに興味分野を与えていただき、たくさんの素敵な先生と友人に囲まれ、何かを成し遂げるために一生懸命になれたり、思い出がたくさんです。大学はまた中高とは違った最高な友人や世界で活躍されている先生方に出会い、自分がしたいと思える勉強や新しいチャレンジができて、今の自分には可能性が広がっています。
皆さんはどうですか?今が最高だと思える瞬間を過ごしてきましたか?学校は勉強できて、遊べて、たくさんの人と出会えて、新しい発見がたくさんで、思いっきりの失敗と成功ができる場所です。
そう思うと人生若いうちの16年間過ごす”学校”というコミュニティの大切さに気がつけます。だからこそ私は学校、勉強、教育をもっと充実させて、1人でも多く学校に行きたいと思えるようになったら素敵だなと考えています。
しかし、世界には何かを学びたくても学べない人がたくさんいます。今年の春、カンボジアとベトナムへ行きました。カンボジアでは学びたくても経済的に余裕がなくて学校に通えない人、そしてベトナムではたくさんの勤勉な学生がいるのにもかかわらず、親の抑圧などから自分が勉強したい分野を勉強できない人を見ました。
確かに自分は今している勉強が好きです。でも、心の底の1%は、もし勉強しなくてもいいのならしたくない、と思って普段手を抜いて何も考えずに好きなように過ごすことなんてたくさんあります。もちろん、そんな時間もとても大切だと思っています。しかし訪れたどちらの国でも見た人は心から勉強がしたい、と思う人たちでした。普段の自分を見つめ直すとともに、自分は今何ができるんだろうと考えました。その結果、だからこそ、私は今大学で勉強しないといけないということに気づきました。したくてもできない人がいるなら、少しでも興味を持って勉強したいと思って選んだこの大学で学んで、自分がカンボジアとベトナムで出会ったような人の可能性を広げるために勉強して何かアクションを行う必要がある、そう思い、今は様々な方向から見る教育と、自分が目指す教育形態において関係してくる国際開発を勉強しています。そしてBFCでは国際理解教育を行っています。
国際理解教育とは、私たちBFCメンバーが関西の小中高大へ出張授業に行くというものです。授業の内容は、私たちのもう一つの活動である靴プロジェクトを含めたBFCの紹介、世界の問題、そしてボランティアや留学など活発に行なっているメンバーの経験談です。目的は、授業を聞いてくださる夢や目標を持ったまたは夢や目標を探している生徒さんの背中を先輩として押すことです。
国際理解教育では普段自分が味わうことのない、”先生”という立場を経験できます。普段、この先生の話面白くないなあ、と思いながら授業を聞いている人も多いのではないでしょうか。私もそのうちの一人です。しかし、実際に自分が先生になって授業をしてみると、教師という仕事がとても難しいことに気づきます。自分が思うような授業の進み方にならない、十人十色なクラスで必ずしもみんなが興味を持ってくれるわけではない。一度授業を行っただけでこれだけの大変さに気づけたので、毎日授業を行う先生はきっと私たちが考えている何倍も大変でしょう。
けれど国際理解教育後、アンケートを行って、とてもよかったとか、今まで考えたことないことに気づけた、とか見ると、自分が将来カンボジアやベトナムで出会ったような人の背中を押したいように、授業を聞いてくれた人の背中を少しでも押すことができたのなら、自分が授業を行ったことに価値を感じることができます。
そうやって身を持って教育を体験することで、教育の現状も、どんな想いで人が動いているのかもわかる、そんな国際理解教育はとてもいい機会だと思います。たった二、三度の経験から言えることではありませんが、きっと先生は生徒が授業を、そして学校生活を楽しんでいる姿を見ることがやりがいに繋がっているのではないかと感じることができました。
このように大学の勉強やBFCでの国際理解教育、それ以外のいろんな機会で、自分が素敵だなと思える教育の形を作れるようにこれから学んでいきたいと思います。
最後に一番伝えたいこと、学校は、勉強できて、遊べて、たくさんの人と出会えて、新しい発見がたくさんで、思いっきりの失敗と成功ができる場所です。最初に上の方でこの文章を書いた時、今学生で学校を楽しめてない人へのこの文章は浅く感じられるだろうな、と思いました。しかし全て自分の想いを書いてからもう一度記すと、少しは説得力がある文章になったのではないでしょうか?私のこのコラムを読んでくださった方学生の皆さんへ、一度きりしかない学生生活、最高だと思える瞬間を大切に後悔しないように、日々過ごせますように!最後まで読んでいただきありがとうございます。