こんにちは、BFC4回生の馬場ひかりです。
みなさんは教育を受けられない人生が想像できますか?私はできません。当たり前のように学校に通っていますが、世界には小学校に通えない子どもたちが何人もいます。
私は昨年の夏にゼミ活動の一環でフィリピンで貧しい暮らしをしている子どもたちを保護しているNGOを訪問し、子どもたちに教育支援活動を行いました。
みなさんは「ストリートチルドレン」というワードを聞いたことがありますか?名前の通り、路上で生活している子どものことです。ただ路上で生活しているだけではなく、生きるために学校に通うことなく働いている子や、虐待から身を守るためにこの生活を選んだ子など、さまざまなバックグラウンドを持った子どもたちがたくさんいます。他にも「ゴミ山」と呼ばれるスラム街で生活している子どもにも会いに行きました。ゴミだらけで舗装されていない道や今にも壊れそうな家が立ち並ぶ中に、ボロボロの服や裸、裸足で歩く子どもたち。もちろん教育を受けるお金などありません。想像を絶する生活環境でした。
そんな子どもたちの様子から、1日を生きるということがいかに厳しいものであるかを痛感させられました。これほど厳しい環境下にも関わらず、目を輝かせて元気に走り回って遊んでいる子どもたちの笑顔があまりに衝撃的で忘れることができません。私はこの子くらいの年齢の時には小学校に通っていて、いくつか習い事をしていて、それでも不満に思うこともあり親を困らせいたのに...彼らはなぜそんなに笑顔でいられるのだろうと考えましたが、その時答えは見つかりませんでした。
帰国後BFCの国際理解教育活動を通して、その答えが見つかったような気がします。私たち多くの日本人は教育を受けているため、世界にはあらゆる人がいて、豊かな人もいれば貧しい人もいる、ということを知っています。しかし彼らはその教育を受けることができていないのです。つまり、他の生活を知らない、自分たちの生活が当たり前だから笑っていられるのかもしれない。と思うようになりました。
この答えが正解かはわかりませんが、ここで私が伝えたいのは、今の生活を当たり前だと思わず、ありがたみを感じて欲しいということです。彼らのために何かをするのは簡単な話ではありませんが、彼らのような暮らしをしている人たちがいると思うことが大切だと思います。このコラムを読んで、生活を大きく変えなくとも、彼らのような子どもたちの存在を知っていただければ幸いです。そして、1人でも何かアクションを起こしたいと思っていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。