こんにちは。Bridge For Children,KGU 2年の太田佳乃です。今回は、”誰かのために何かをしたい人” へ、自身の経験を踏まえたコラムを書かせて頂きたいと思います。
昨年の今ごろ、私はフィリピンでボランティア活動を行っていました。なぜボランティア活動を行なっていたか。それは”自分の力で人を笑顔にしたい”という思いがあり、それを実現させる手段の1つがボランティア活動であったからです。
私が”人を笑顔にさせたい”と思うようになったきっかけは、大学に入りさまざまな人と出会い、その中で笑顔はコミュニケーションの1番の武器であると感じたからです。私は自分が笑顔でいること、そしてそのことで周囲が笑顔になってくれれば、それが1番の私の幸せだと考えるようになりました。
ボランティアに興味を持ったきっかけは、1年生の時のゼミ活動で「フェアトレード」に関心を持ったことです。”貧困” ”児童労働” ”学校へ行けない子どもたち” それは、フェアトレードを調べていくうちに知ることになる現状と私に突き刺さっていく言葉でした。そして、秋学期にBride For Childrenに入部。もともと国際的なボランティアに興味はあったのですが、なにも行動に移すことができずに1年生を終えようとしていました。そんな時、ネットで”フィリピンのセブ島でのボランティア”のサイトを見つけ、早速行くことを決めました。
ボランティアと聞くと”偽善者” ”自己満足”などネガティブなイメージを持つ人もいると思います。私も、ボランティアをすることは、少なくとも自己満足要素が含まれていることは感じています。しかし、『誰かのために何かをしよう』という、その1人の人間の行動が、ちゃんと誰かのためになっているのであれば、偽善であろうと自己満足であろうと関係ないのでは、と思ったりもします。
私が実際にフィリピンで行ったことは、ゴミ捨て場やスラムで暮らす子どもたちへの食事配給と交流会、路上で物売りをするストリートチルドレンの青空教室への参加、貧困地区に住む子どもたちに楽しみの時間を提供するアクティビティ、小学校訪問と昼食の提供、貧困層の収入を支援する日用品やアクセサリーなどのモノづくりでした。そこには私の知らない世界が多く存在していました。多くの子どもたちの笑顔も見ることができ、すごく嬉しいという思いはあったのですが、世界には多く貧困の中で暮らす子どもたちがいるのに、この地域の一部の子供たちにしか支援ができていないことに対し、やりきれない気持ちがこみ上げてきました。もっと多くの子どもたちに笑顔を届ける方法はないのかな、と。でも、いま目の前にいる子どもたちを笑顔にできたこと、これはボランティアを行う私の1番の目的であり達成できたので、今後もそれを大切にしていきたいと思いました。
きっかけはなんであれ、“誰かのために何かをしたい”という思いはこの世界で生きていく私たちにとって、とても必要であると思います。この思いを大切にしていってほしいです。そして、この思いを現実にするためにも、どうすればいいのか考えること、多くの人と出会い、繋がりを持つことで思いを成し遂げるチャンスを増やすことができると思います。
世界中の人が誰かのために何かをする喜びを知り、それを”自分の幸せ”と感じていくことができれば、世界は優しくなっていくのではないのでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。