こんにちは。BFC4回生の中西美南海です。今回のコラムでは私がBFCでボランティア活動を始めるきっかけとなった友人の話についてお話したいと思います。
みなさんが何かを始める時、きっと何かきっかけがあると思います。私の場合はイギリス留学中に出会ったリビア出身の友人がきっかけでした。
リビアでは2011年に反政府デモを発端とした内戦が行われていました。約半年間に及び治安部隊と反政府派が衝突をしていました。その結果、41年間続いたカダフィ大佐の独裁政権に終止符を打ちました。カダフィ政権崩壊後のリビアは無政府状態に陥り国家がなかなかまとまらないという状況が続きました。私の友人は内戦により家族を失い、子ども達も外に出られない苦しい状況にあるという事実を耳にしました。彼によると、今までの生活には充分に満足していたが政府の裏問題も見逃す訳にはいかないというような、幸せと正義感のジレンマに立っていたと言っていました。
それまでの私の貧困のイメージは東南アジアやアフリカの国というざっくりとしたイメージしかありませんでした。しかし内戦後のリビアでは住む場所も食べ物もなく人々が苦しんでいるという事実を聞き驚くとともに膨大な虚無感に襲われました。戦争をなくすことはできないけれど何か私にできることがあるかもしれない。この想いを胸にBFCで子どもたちの笑顔を少しでも生み出すために活動に取り組んでいます。また、以前の私のようにリビアでの内戦やその後の生活について知らない方も大勢いるのではないかと思い、今回私の経験をもとに書かせていただきました。
貧困は様々な国で存在し、そこで生活をしている人々の想いもそれぞれ異なります。その想いをできるだけ多く汲み取り、活動に繋げていくことが貧困解決のために大切なことではないかと思います。また、これを読んで少しでも彼らの想いを汲み取り活動に取り組もうと思っていただける方がいれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。