皆さんこんにちは。
BFC新2回生の奥田愛梨です。
今回のコラムでは私が海外へ行ってボランティアをする意義について話したいと思います。
私は高校生の頃から世界の貧困について強い興味があり、大学では国際開発を学んで、貧しい国の人々の生活が向上されるための支援がしたい、と考えていました。
しかし、大学入学後、何か具体的な支援活動に携わりたい、ボランティアがしてみたい、と考えたものの、しばらくの間何も行動を起こせずにいました。
『私には発展途上国へ何ができるのだろうか。
どんなことをすればいいのだろうか。
分からないけれど、何かしたい。』
だんだんとサークルやバイトばかりの日々が繰り返され始めた中で、時折そんなことを考えていました。
そうしているうちに1回生が終わり、2月の初めに1週間スタディツアーでカンボジアに行きました。
カンボジアはインドシナ半島にある国で、両隣にタイとベトナムがあります。
1975年頃からのポルポト政権下で大量虐殺が行われ、約4年間で人口800万人のうち100万人以上が殺されたという悲しい歴史を持つ国です。
当時30代以上の人がほとんど殺されてしまったため、現在のカンボジアは日本とは違い20~40代の若者が多く、60代以上の高齢者の数がとても少ないです。
このような1975年代以降の戦乱がカンボジアの経済的発展を妨げる要因となってしまい、アジアでも最貧国だと言われています。
そのため、渡航以前の私のカンボジアのイメージは、とても貧しくて発達していない国、でした。
しかし、実際のカンボジアはそのようなイメージを覆す国でした。
驚いたことに、アンコール・ワットなどの遺跡があるシェムリアップでは様々なお店が立ち並んでいて、世界中からの観光客で賑わっていました。
首都のプノンペンでは日系企業のビルが立ち並び、日本のチェーン店も多くあり、大きな道路を走る車のほとんどが日本車でした。
また、多くの人々が日本人と比べるとかなり低い生活水準で暮らしているにも関わらず、カンボジアの人々はみんなとても明るくて楽しそうでした。
現地でのボランティアは、普段その現場で働いているカンボジア人たちと一緒に行ったのですが、作業が分からない私にやり方やクメール語を教えてくれて、彼らがとても優しかったのが印象的でした。
カンボジアを実際に訪れたことによって、カンボジアは単に貧しいだけでなく、シェムリアップやプノンペンなどの大きな町は国際都市として栄えていること、国民の多くの人々がいつも笑顔で幸せそうであること、などを知ることができました。
本題に戻りますが、私は今までボランティアを他人にしてあげるもの、と捉えていた部分があります。
しかし、ボランティアとは自分の既存の価値観を破壊し新しい視点で物事を見られるようになる経験になる、と思いました。
また、ボランティアは人とのコミュニケーションを通して行うので、独りよがりではボランティアをされる側の人の気持ちは良くなりません。
カンボジアでのボランティアを通して、自分よりも周りの人の気持ちを考えて、何か困難なことがあればみんなで協力して行なうことの大切さを改めて学ぶことができました。
そして海外、特に発展途上国でボランティアを行うことで、大学の学びの中では知ることのできない世界の貧困の現状も目の当たりにすることができました。
以前の私は、漠然と途上国に対して何かしたいと考えていましたが、行うべき改善策についてもっと具体的な政策を考えるようになりました。
皆さんも海外でボランティアをしてみませんか?
ボランティアは面倒なことなどではなく、様々な経験を通して自分を見つめ直す機会を持てるチャンスであると思います!
私は今後もBFCの活動を通してボランティアを行っていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献:『一般財団法人 CHANGアジアの子供財団』http://www.chang-asia.com/sp/khn-summary.html(2017/3/17)