双子屋台の提案。
敷地は埼玉県加須市、騎西というまちにおける、商店街やその周辺地域である。
空き店舗が目立つ古くからの商店街の通りで、空き店舗を利用しながら地域を再生する取り組みを行う地域団体「きさいまちづくり」に出会う。
まちづくりのプランとして、空き店舗のみならず、空き地や境内といった地域にあるゆたかな空間を同時に使うこと、それと同時にそのための屋台を提案し、協力・協賛を得て設計施工を行った。
地域の資産として、空き店舗の軒先、奥行きのある空き地、せまい歩道と歪んだ敷地割、神社の境内、などといったさまざまな空間をとりだし、ひとつの特定の敷地を対象にせずに設計。
屋台を「ひらく」ことで、人の行為や建物のみならず、敷地の形や周辺環境などにも寄り添いながら変化する、その場所の個性をまとうような存在になることをめざした。
敷地: 埼玉県加須市騎西
用途: 移動式店舗・ギャラリー・休憩所
協賛: きさいまちづくり
設計: アトリエくろ
施工: アトリエくろ
期間: 2016年10月ー2017年5月